スサノオが愛した まちの豊かさを おすそわけします
【すさのおわけ】
農耕の神である”スサノオノミコト”の御霊が鎮められている佐田。
この土地でとれる豊かな恵を、広く皆様に”おすそ分け”したいという想いを込めています
スサノオノミコトを祀る神社。むかし、丸子山に住みついていた大蛇をスサノオノミコトが退治したときに、持っていた剣で蛇の身体を削り「けずる、けずる」と言ったので、この辺りは「毛津」という地名になったという。
神社は道路から見上げた先、けっこう急な石段を上った先にある。手すりにつかまりながら息を切らして登るとこじんまりとした社殿、そして左手にはスダジイの巨木がある。うねる幹、大きく空いたウロ、立て看板によると推定樹齢300年以上とのこと。300年前といえば江戸時代、徳川吉宗が征夷大将軍となったのが1716年なので、このころ芽吹いたか若木だったか。
秋に行くと境内ではどんぐりが拾い放題。スダジイの実は炒ると栗に似た味がしておいしいらしい。ひとむかし前は神社に遊びに来たこどもが拾い、おやつにしたのだろう。
キャンプやバーベキューでにぎわう目田森林公園は、昔は鬼の巣窟だった。
公園周辺の山に住んでいた鬼は、里に下りては様々な悪さをするので人々は困っていた。そこにスサノオノミコトがやってきて鬼を退治した。鬼は奇岩に変わり、その場所は「鬼の窟(むくろ)」と呼ばれるようになった。残念ながら道が崩れて今では見に行けないが、公園西側の山の稜線に沿って天井岩、千畳岩、腰のし岩、地獄穴などの奇岩に変わった鬼がいる。
鬼の窟とは関係ないが、目田森林公園にある目田池は、大きな大きな牛が死んで目の部分が池になったのだという。池は直径が約80mほど。目が80mならば牛の体長は3~4kmか?鬼が闊歩していたくらいなので、3~4kmサイズの牛がいてもおかしくないかもしれない。
目田森林公園でオートキャンプ場を作ろうと山を切り崩していたら、巨大な岩が出てきた。土を取り除き掘り出してみると高さ4m幅12mくらい、あまりに大きいので鬼の窟(むくろ)にいた鬼が腰かけていたのかもと、「鬼の腰かけ岩」と名付けられた。
そう、これは現代で創作された鬼伝説。神話の時代に退治された鬼が、平成のころまで土の中に埋まっていた大岩に腰かけていたはずはない。とはいえ、この大きさは一見の価値あり、目田森林公園管理棟で入園料を払って見にいってほしい。(令和7年時点で入園料は大人200円、小人100円)
目田森林公園は木立の中のキャンプ場で、キャンプをしなくても遊具あり、釣りあり、迷路あり、ミステリーハウスあり、なぜか航空自衛隊機Kawasaki T-33の展示ありで、入園料以上に楽しめること間違いない。
多倍神社はスサノオノミコトを祀る神社で、「棟札」には「須佐之男命が八岐大蛇を斬り倒した際の剣の御神霊を祀る」と記されている。地元の人は「剣明神」や「つるぎさん」と呼んでいる。
本殿の裏には「鬼の首岩」という大きな岩がある。「鬼の窟」に住んで悪さをはたらき、スサノオノミコトに退治された鬼の首がこの下に埋まっていて、生き返らないように大岩で押さえているのだと言われている。また、この岩に触ると血が付くと恐れられている。
多倍神社から鬼の窟がある目田森林公園までは道路が通じている。血が滴る鬼の生首をぶら下げてスサノオノミコトが歩いたかもしれない道のりは、現代なら車で5分ほどの距離。鬼の窟は道が崩れて近づけないが、スサノオノミコト鬼退治の現場へ思いをはせてみてほしい。
波多川の真ん中に投げ込んだかのように立つ大岩で、スサノオノミコトのかぶとが変じたものだという。その昔、スサノオノミコトが神戸川の川下に住む鬼を追い立て、網を投げて捕らえて退治した。一仕事終えて川で顔を洗ったときに落ちたかぶとがこの「かぶと岩」とのこと。
「追い立てた」から鬼が住んでいたところの地名を「乙立(おったち)」、投げた網が岩に変じたのが「網かけ岩」(道路拡張で今はない)。乙立から佐田町大呂のかぶと岩まで約20km、ハーフマラソン並みの距離がある。鬼とスサノオノミコトのアスリートぶりに思いをはせる。
佐田町お隣の飯南町の企画で、かぶと岩近くの波多川で夏のシャワークライミングが楽しめる。ヘルメット、ライフベスト、ウエットスーツ着用でガイド付きの本気の水遊び、川の中から見上げるかぶと岩を楽しむのもいい。
“出雲国風土記に、「この国は小さい国であるがよい処である」とある。それで「自分の名は石木につけない、この土地につける」と須佐能袁命(須佐之男命)が仰せられて、大須佐田、小須佐田を定められ、自分の御魂を鎮められたという意が書かれてあり、即ち御名代として又大神の御本宮として 霊験あらたかな御社です。”(須佐神社HPより引用)
須佐神社の北東に宮の尾山がある。もともと須佐神社はこの山にあり、五十三代淳和天皇の天長年間(西暦824~833年)に現在の場所に移ってきたという。(伝承)
須佐神社の遷宮のとき、宮の尾山から火の玉が飛ぶという。(これも伝承)
令和7年に遷宮がある。いつ火の玉が飛ぶのか??ドキドキしながら遷宮を見守りたい。
written by Yasue Takashima / music by Hiroki Baba / filmed&edited by YUCCO
撮影:村岡大吾郎
『すさのおわけ』のロゴマークは、
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※なお使用の際、NPO法人スサノオの風に必ず使用届書を提出してください。
*佐田地域づくり協議会が制定した地域ブランドマークです。
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